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うつ向きながら男は歩いていた。冷えきった岩壁に囲まれた暗い道を。聞こえるのは自分の足音と湿った反響。一段と細くなった道を目を細めて見つめた。
大きな大地の傷跡にはごみ溜めと呼ばれる街がある。
そう誰かが言ったのを覚えていた。だからこの場所に来たのだ。
細くなった岩の道を抜けた先、
大地に傷のようにできた裂け目に張り付く街並み。
ようこそ"ヴェッヂ"へ!
古びた看板を見上げた男は表情も変えず歩いた。
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