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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
先輩⑬
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ぐい、と肘で押すと、難なく彼は離れた。
「怒った?」
「ん……。」
関係が変わる。
きっと槊との関係が変わる。
けどどうでも良かった。
……正直言って最近は話していなかったし、付かず離れずの関係だったから、
別に離れてもくっ付いても何も気にしない。
例え好かれていようと俺が好きなのは……
「どうした?」
「いえ……//」
先輩と目が合って、逸らすと、槊の息を呑む声が聞こえた。
「迴場ってさ、告白されても全部フってきたよな、好きな奴でもいんの?」
ぴたりと足を止めて、先輩がこちらを見る。
また目が合って、焦点がばっちりと重なり合って、離せない。
「そう言う、訳じゃ……」
「本なんて読まなかった癖に図書部に入ったってことはもしかして、
船深先輩のこと好きだったりする?」
…………はい……?
──こいつは、何を言い出すんだ。先輩の前で。
本人の前で……。
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