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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛ｱﾀｯｸされてます。
愛情⑩
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「へ、へ……っ？ ////」
「好きになってくれるまで俺頑張るよ。」
「あ、ぅ……///」
形のいい唇の端がふにゃっと上がって、長い睫毛が伏せられてウインクする。
キラキラと輝いて見えた。──イケメン爆ぜろ。
でも急に、
──トクン────……………
……と胸の奥で変な音が立ってしまう。
やっぱり目は合わせられない。
「何で……俺のことなんか……」
「何でって大事な弟だからな。」
「それ兄弟愛とかじゃ……？」
「悪いが兄弟愛だけなら夜這いしたいなんて思わないだろ。」
頭を撫でられて、さらりと危険な台詞を言う兄にめっぽう呆れてしまう。
「お前は俺の宝ものだから。」
「な、何だよ……///」
「俺の大事な人……。」
「……っ////」
強く抱き締められて、ドキドキと心臓が脈打つ。
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