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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
悲壮⑦
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「今日は休めよ。そうだ、飲み物持ってきてやる、何がいい?」
「えっと……冷たいものなら何でも……。」
「じゃあお前の好きなりんごジュース持ってくる!」
それあんたが好きなんだろうが。
「ひゃっ、ちょ──……っ!?」
お姫様抱っこされて驚いて抱き付くと、額にちゅ、とキスを落とされる。
「寝てて。」
ベッドに寝かされて、毛布を掛けられる。
離れようとするヤス兄の手を咄嗟に握った。
「えと、あの……。ヤス兄、すぐ……」
「すぐ来るよ。大丈夫。心配しなくても一人にしないよ。」
「俺、怖いんだ……。ヤス兄がいなかったら、俺……。」
自分の手首を切っていたかもしれない。
「大丈夫。シュウは強いから、きっとやめてたよ。
それにカッターでそう簡単には死ねないよ。リスカは致死率低いから。」
……頭を撫でられて、安心して手を離す。
ヤス兄の手はいつも優しく触れてくる。
瞳は優しく見つめてくる。
だからこそ怖い。
先輩みたいな目でヤス兄に見られたくない。
いつか嫌われてしまうんじゃないかと、怖くてたまらない。
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