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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
高熱⑲
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蔑まれても構わない。ずっと俺が向けてきた目なのだから。
しっかりと目を合わせて、今にも崩れ落ちそうな足を支えて、震える身体で、
先輩にちゃんと、伝えなければならない。
「殺したい殺したい殺したい殺したい殺したいこのゴミ屑野郎……!!」
ヤス兄……。頼むからその衝動は危険だから抑えてくれ……。
ヤス兄の様子が気になるけれど、俺は先輩から目を離せない。
熱で火照った頬が熱くて、
火傷しそうなくらいで、
すぐにでも目を逸らしたいのに……
先輩が驚いてもなお、ずっと目を離さないでいてくれてるから、
今離したら逃げてるみたいで嫌だ。
「迴場……。」
「俺も迴場だけどなー!!」
も、もう、ヤス兄……!!
今すぐ振り返って睨みたい。
でも先輩は、まだ後ろで唸っているヤス兄を全く気にしていない。
俺のことをあの綺麗な瞳でじっと見つめて、ゆっくりと唇を開いた。
「──く……空、秀…………。」
「……っ!? //////」
──や、やばい。
やばいやばいやばいやばいッ……!!
鼻血出そうです先輩ッ!!
どうしよう、何で喜んじゃってるんだよ俺っ!
せ、先輩だって、〝恋してる〟とまで言ったんだからもうちょっと俺の気持ちを考えて欲しいんですけどっ……!
熱い、身体中が熱い。
……先輩。
俺今、どんな顔してますか……。
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