アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
逃亡①
-
先輩、先輩の目を、こんなにじっくり見つめたことなんてないから、
凄くドキドキしてます。
鼓動が速すぎて、煩くて、
息苦しくて、顔が熱くて、
恥ずかしくて、
おかしくなりそうです。
「……空秀、俺…………」
「は、はひ……!!」
う。噛んでしまった……恥ずかしい。
いい加減目ぇ逸らしちゃダメですか……。
「その……空秀……昨日は……」
あ、やだ……
「────ごめ──……」
「すみません昨日は変なこと言っちゃって、あれ冗談なんで気にしないでくれたら助かります……ッ!!
今のも全部冗談なんでッ!!
──あ、えと、それでも気持ち悪かったら俺となんて話さなくていいんで……!」
俺が悪いのに、先輩に謝らせるなんてそんなことできない。
それもある……けれど、
つい、逃げてしまった。
ちら、と先輩の顔を窺うと、もっとも恐れていた、〝軽蔑の目〟を向けられていた。
「ざけんなッ!! 迴場、お前──!!」
襟を掴み上げられ、無理矢理引き寄せられる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
62 / 408