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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
逃亡②
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……こんなに近い位置なら、本来なら喜べるんだろうけど。
間近で、先輩の冷たい瞳を見るのが辛い。
いつも笑いかけてくれる先輩が、俺を……こんな……
「ごめ……ごめんなさ……」
涙が出る。
……好きで好きでたまらなくて、嫌われてしまったことが、こんなにも辛くて。
全部俺が悪い。
────……俺が、こんなに好きだから……。
俺が、俺が、先輩のこと、好きになったりしたから──……
「迴────……」
「悪いが一人で登校してくれないか。」
船深先輩の手の力が緩められた瞬間、後ろから腕を引かれて、
とん、と肩に優しい暖かいモノが触れた。
見てみると、それは手で、紛れもなくヤス兄の優しい〝手〟だった。
船深先輩は顔をしかめて、ヤス兄を睨む。
「は……?」
「行こう。シュウ。」
ちゅ、と頬にキスされて、顔からぼんっと熱が吹き出した。
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