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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
逃亡⑯
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何とか生徒軍団を撒いて、2階の廊下を歩いていた。
「ヤス兄、俺が持たないと意味ないと思うんだけど……。」
「お前は鍵を持ってる。俺はお前への愛を持ってる!
これで俺が来る意味があるだろ。」
お土産のたっぷり入った紙袋を持って、にこにこと笑う。
俺と手を繋ぎ、隣で嬉しそうに歩くヤス兄。
彼の周りのふわふわした空気を見ているだけで頬が緩む。
「ヤス兄何か楽しそうだね。」
「うん。お前のそばにいられるから幸せ……//」
「あぅ……!? /////」
お前の幸せの範囲はどれだけ俺が占めてるんだよ……!?
「あ、迴場~! 兄ちゃんの方~っ!」
「何ですか先生……。」
明らかに不機嫌……!!
「少し話があるんだけど……」
「嫌です。昼休みに来ますので今だけはどうか許してください、お願いします。」
明らかに不自然……!!
──て言うか手を離せっ! ///
先生はヤス兄の懇願に困りきっていて、
俺にちら、と視線を向けて助けを求めてくる。
まだ若く、20代くらいの去年来たばかりの先生だと聞く。
「ヤス兄行きなよ。俺大丈夫だから。」
「やだ。」
ぎゅ、と抱き締めてすり~っと頬擦りしてくる。
「先生困らせちゃダメだろ。はよ行けばか。」
頬をべしっと叩いて押し離すと、あぅぅ~と泣きながら俺の手を離した。
……………何か、寂しい……。
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