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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
先輩②
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この部活動に励むことによって本が好きになったのも事実だ。
最近は放課後ひとりで本を読むのが〝楽しみ〟になっている。
だからもう先輩は来なくていい。
来ないでほしい騒がしいから。
色んな意味で本に集中できないから。
俺はゆっくり一人でのんびり本と戯れたいからな。
今夢中になっている本は〝恋はかなき恋こがれ〟と言う、
〝面堂草(めんどうそう)〟さんの著したシリーズものだ。
ああ、早く読みたい早く読みたい。
ふわふわとした気分でテンションを上げていると、船深先輩に肩を抱き寄せられる。
「今日放課後予定ねえんだ、暇だからお前んとこ行ってい~?」
「え……やです、来なくていーです。」
「何だよその無駄に嫌そうな顔。歪みすぎだろ。」
──いつもなら
「本当ですかっ!? キラキラ
先輩が来てくれるなんて嬉しすぎて死んじゃいそうですぅ/// キュンキュン」
と心の中でキモさMAXで卒倒しそうになるだろうが、
面堂草さんに虜にされてしまった俺はちと違う。
「いいだろぉ~俺と遊ぼうぜ~」
ほ、頬擦りだなんて、そんな興奮することしないで欲しいのですが……。
「いつもみたいに女友達でも誘ってどっか行っててくださいよ。」
「いやぁ、それはほら、彼女がさ~?」
…………え……?
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