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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
悲壮④
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「──何してんだッ……!!」
バッと何者かが覆い被さってきて、地面に両手首を押さえつけられる。
「バカ、やめろよシュウ……っ、こんなことっ。俺はやだ……っ。」
真白の肌が闇に輝いていて、見とれて、うっとりとしてしまった。
「え、何で……」
暴れる俺を、涙目になって必死に押さえ付けていた彼の身体が、ぎゅっと抱き締めてくる。
「あ、あの……ヤス兄……?」
「休むって聞いたから、心配した……っ」
──わざわざ、来てくれたのか……。
「何かあったなら話して。もうこんなことしないで……。
そばにいるから。ずっとお前のそばにいるから……。」
……何でそんなに優しいの。
「ふ、ふぇぇ……っ」
「わぁあ!? どうしたどうした!?」
……何でいつも、俺のことを見てくれるんだよ。
何でいつも苦しい時に、助けてくれるんだよ。
何でそんなに優しく抱き締めるんだよ。
何でそんな声出すんだよ。
苦しいのは俺なのに、悲しいの筈なのに、何で泣きそうになってるんだよ。
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