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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
高熱⑰
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全く、いつもこうだ。
俺を泣かした奴全員、皆ヤス兄に怖れて離れていくんだ……。
ただちょっと喧嘩しただけでも、俺が泣きそうになっただけで相手をボロボロにしてしまう。
「……愛されるのも辛い役目だよね。」
言った瞬間、ヤス兄は悲しそうな顔をする。
「………………でも、シュウが好き……。」
「え、や、そう言う意味じゃなくて……!//」
「うん、俺も好きだよ。」
え、何、こいつの頭の中で俺の言葉はどうなってるんだ。
「そうだ、シュウ、」
ヤス兄はそっと耳に唇を近づけて、ぽそ、と耳打ちした。
「何?」
「お前がそばにいたいなら、いてもいいと思うぞ。
辛い時は俺がそばにいてあげるから。」
「…………。」
何だそれ、
「シュウ? 聞いてる……?」
何で?
「……何で、そんなこと言えるの…………」
「そりゃ、シュウの全部が好きだからだろうな。」
俺はそんなに強くなれない。
けど、頑張るよ。
ヤス兄がせっかく慰めてくれたのに、立ち直らせてくれたのに、
甘えてばかりじゃダメだから。
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