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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
高熱⑱
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「……シュウ…………?」
ヤス兄の胸を押して離すように促すと、すんなり離れてくれる。
遠くで恐れおののいていた先輩の前に進んで立つと、
勇気を振り絞って、言葉を紡いだ。
「……先輩、俺、好き……なんです。」
先輩はへにゃんと眉を下げて、申し訳なさそうにする。
昨日会ったのにかなり時間が経っているように感じるのは何故だろう。
何で、先輩を見ると泣きたくなるんだろう。
「……俺も好きだよ。ごめんな、あんなこと言って。」
ぶんぶんと首を振る。
「そう言う意味じゃないんです……。」
「……?」
俺の言葉を聞いて先輩は不思議そうに首を傾げる。
息が苦しい。
胸が熱い。
全身に熱が込み上げてくる。
涙が絞り出されるように溢れ出して、頬を伝っていった。
「俺、先輩に、恋してるんです……」
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